AIが本部指示を作成!店舗とのすれ違いを防止する新機能を『店番長』で正式にサービス提供

簡単な要点入力で業務指示を自動生成、チェーンストアの業務効率化と実行力向上を支援

株式会社リンコム(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:野村剛志、以下リンコム)は、チェーンストアDX『店番長』の新機能である「AI指示アシスタント」を正式サービス提供することを発表します。この機能は、チェーン店の本部から店舗への業務指示文書を、要点となる言葉を元に OpenAI社の生成AI(GPT-4 Turbo)を使って自動生成するもので、プレビュー公開期間を経て改良された正式バージョンとなります。正式版ではユーザー企業からのフィードバックをもとにした実践的な機能を搭載しました。

ai-assistant01.png

『店番長』はチェーンストアの実行力を向上するクラウド・サービス

店番長』 (みせばんちょう)はチェーンストアの本部から店舗への業務指示の実行力UPに特化したクラウドサービスです。本部と店舗の円滑なコミュニケーションを促すための様々な機能とこれまで培ったノウハウによる運用支援により、店舗の対応漏れを防ぎ、実行力を引き出すサービスです。現在、100社以上の企業が店番長を利用しており、利用ユーザー全体の実行完了率は平均で93%に達しています。

年間で約2,000通の業務指示、本部と店舗のすれ違いが生む店舗運営の課題

本部と店舗のコミュニケーションで発生する認識の齟齬(そご)については、昨今大きな問題として取り上げられることが増えてきました。たとえば、商品の提供時期の間違いやポスターの貼り間違いなど、単純なミスではありますが、その後のブランド力や風評に大きな爪痕を残すことも少なくありません。

こうした問題発生の多くは、チェーンストア本部が店舗に対する業務指示を投げっぱなしにしてしまい、管理責任を過大に店舗に委ねてしまっていることから起こります。正しく実行されない指示は結果につながらないため、指示を発した本部がその責任において店舗と二人三脚でミスや対応漏れなどのすれ違いを防ぎ、実行力の向上に取り組む姿勢が大切です。

一方で本部の体制に目を向けると、本部にも多くの部署や担当が存在するため、店舗運営の推進者の方が代表となり、各部の作成した業務指示に改善指導を行なったり、テンプレートを作ったり、承認フローを設けすべての指示をチェックして書き直しを行ったりと、日々弛まぬ努力を行う企業もあります。しかし、必ずしもうまく標準化できている企業ばかりではなく、指示の内容の質については、多くは個人のスキルに依存しているのが現状です。

このような背景を持つ業務指示は、週平均で40通(店番長ユーザー企業平均)、都合年間約2,000通がそれぞれの店舗に届き、売り場面積の広い店舗を持つ業態ではさらに多く、年間10,000通以上が店舗に向け配信されます。

業務指示の件数

AI指示アシスタントによって課題を解決

リンコムでは上記のような課題に向き合い、業務指示を生成AIが作成する「AI指示アシスタント」を開発、次のような課題解決がもたらされると考えています。

  • 新しい施策における指示作成の推敲をAIが行い、本部担当者の手間や時間を短縮
  • 指示内容のクオリティを上げ、店舗での対応漏れやミスを防ぎ、サービスレベルを向上
  • 本部の部署間での標準化や研修、マニュアル作成の工数が減り効率化

ここで実際に、「AI指示アシスタント」をプレビュー期間中よりご使用いただいている株式会社もち吉の播摩様、吉武様からのコメントをご紹介いたします。

株式会社もち吉 店舗販売部 店舗管理課課長代理 播摩宗賢様、中京営業所主任 吉武良太郎様からのコメント

もち吉

 もち吉は、米菓の製造と販売を行う全国展開の直営店舗のチェーンです。店舗が全国広範に及ぶため店舗をリモート運営したいとの考えで、2024年1月より『店番長』を導入いたしました。
 現在15店舗を対象に『店番長』を使用しており、店舗の実行状況がリアルタイムに確認できるため、訪問の効率が以前の10倍スムーズになるなどの効果を発揮しております。対象の全店舗で業務指示の実行率100%を達成し、新しい部門での利用拡大に向け準備中です。
 「AI指示アシスタント」は、主に店舗管理課と中京地区担当の3名で使用しています。はじめて触れた時、「ここまでできるのか!」という驚きと発見がありました。生成AIを業務に活かすのは初めてですが、実務の中で使用できるためAIをたいへん身近に感じることができました。
 「AI指示アシスタント」への一番の期待は「属人的な差が埋められる」ということです。業務指示を作る人によって文章作成の得手不得手でニュアンスが変わってしまったり内容に齟齬が出やすくなりますが、AIならキーワードを入れるだけで大体同じような文章が生成されます。さらに、AIが3、4割のところまで推敲してくれるため、ゼロから考えるのに30分かかっていたところが5分で済むようになりました。
 今後もこうした最新の技術が、もち吉全体の意識改革につながると期待しています。

もち吉博多本店
もち吉 博多本店


AI指示アシスタントの仕組み

本部の方が指示の要点となる簡単なことばを入力すると、リンコムがお客様への支援で培ったノウハウ(知見)店番長アプリ上に設定してある情報をシステムプロンプトとして組み合わせてインプットし、生成AI(OpenAI社のGPT-4 Turbo)によっておすすめの業務指示が数十秒で生成される仕組みです。

業務指示生成の仕組み
業務指示生成の仕組み

生成される指示のサンプル

●もち吉様の活用例を参考にした入力サンプル(ユーザープロンプトの例)

バレンタインシーズン 売場写真 チョコ関連

●上記のプロンプトから生成した業務指示の例

タイトル バレンタイン売場写真提出のお願い
カテゴリ キャンペーン
開始日〜期限日 2024/02/08 09:00 〜 2024/02/14 18:00
通達内容

バレンタインキャンペーンに伴い、売場の状況を把握し次回の企画に活かすため、店舗ごとの売場写真を集めます。
以下の指示に従い、チョコ関連商品の売場写真を撮影し、回答欄に添付してください。

  • 撮影は売場全体がわかる角度から行ってください。
  • 写真は明るく、商品がはっきりと見えるようにしてください。
  • 売場の混雑状況や特別なディスプレイがあれば、それも撮影して添付してください。

売場の全体像がわかる1枚の写真を撮影し、回答欄にアップロードしてください。
撮影した写真に関する説明や、特筆すべき点があれば記入してください

回答形式1 カメラで撮影して回答する
回答形式2 フリーテキストを記入して回答する(任意)

正式公開までのスケジュール

2023年12月 プレビュー公開開始
2024年 2月 機能アップデート
2024年 3月 正式公開のお知らせ(本リリース)
2024年 6月頃 正式公開※

※OpenAI社のGPT-4 Turboが公式版となっていることが前提となります。OpenAI社からは2024年1月時点で「数カ月中には公式版を公開する予定」というアナウンスがありました。

AI指示アシスタントの料金体系

『店番長』のスタンダート・エディション、プレミアム・エディションをお使いの企業様には追加費用なし※でお使いいただけます。
※ただし1テナント10名まで。11名以降からはオプション料金が必要。詳しくは店番長の料金体系ページでご案内予定です。

プレビュー版と正式公開版の違い

  • プレビュー期間のフィードバックを元にプロンプトの改良を行いました
  • 各社の本部や店舗の呼称をカスタマイズできるようになりました
  • 企業全体で決められた短いプロンプトを追加できるようになりました

店番長(みせばんちょう)について

店番長』は、チェーンストアの本部から店舗へ向けた業務指示の実行力UPに特化したクラウド型の多店舗運営ソリューションです。2013年に生まれた『店番長』は、小売業/飲食業のお客様を中心に、現場に即した機能とサービスを拡充してきました。『店番長』の最大の特徴は、そのシンプルさにあります。チェーンストア業界は人員の入れ替わりが激しく、習熟に時間をかけずともすぐに使えるシンプルさが不可欠であり、その点を最大に追求しています。また、タブレットやスマートフォンで店舗から簡単に画像を収集でき、遠隔地にいながら実行確認ができます。さらには、本部から発信されている業務指示の量やその実行状況を可視化し、データに基づき店舗経営に関する重要な示唆を得られるなど、さまざまな機能やサービスが評価され、現在では幅広い業種・業態で100社以上のチェーンストアに導入されています。

株式会社リンコムについて

株式会社リンコムは、1,000社以上の導入実績を持つグループウェア「リンコム ネクスト」で培ったノウハウを基に、チェーンストア企業向け多店舗運営ソリューション「店番長」を開発・販売し、多くのチェーンストア企業が抱える課題の解決に日々挑んでいます。
「できなかったことができるように。お客様の『よかった』が続くように。いままでなかったものを求め、挑戦し続ける。」をスローガンに、イノベーションによるお客様の成功を目標に据え、広く社会に貢献するため活動を続けていきます。

【会社概要】

会 社 名 : 株式会社リンコム
所 在 地 : 〒101-0032 東京都千代田区岩本町3丁目8-11 VORT秋葉原V 7F
代 表 者 : 野村 剛志
設 立 : 1997年1月

【本件に関する報道関係者からのお問合せ先】

株式会社リンコム 広報・PR:土屋
電話:03-6799-3411
メールアドレス:info@linkcom.com

FAXをやめてすごく得した話

前へ

実行力を成果に変える

次へ

アイデア採用で輝く店舗