SVの業務負担が減らない背景
このところの商談で、気になる変化があります。
セルフレジや店内カメラ、会員アプリといった店舗設備まわりの取り組みは、一定、対応の目途が立ってきた企業が増えているように感じます。一方で、最近になって相談が増えているのが、「SVの業務負担を軽減したい」という悩みです。
これまでは設備やシステムへの投資が中心でしたが、次は人が動く業務に目が向き始めているのかもしれません。規模や業種は違っても、この悩みを持つ経営者や部門長の方は非常に多いと感じています。
ただ話を深掘りしていくと、「SVが忙しい」という表面的な事実の裏に、いくつか共通する背景が見えてきます。人を増やせば解決するのかというと、必ずしもそう単純な話ではありません。
今回は、商談の中で特によく耳にする2つのパターンについて整理してみたいと思います。
「確認のための訪問・電話」が仕事になってしまっている
本部から店舗への指示を出した後、ちゃんと実行されているかどうかが見えないケースが少なくありません。これが、SVの時間を大きく奪っている原因の一つです。
状況が分からなければ、SVは自ら確認に動くことになります。
- 電話をかけて状況を聞く
- 訪問して直接確認する
- 報告内容の確認やフォローを行う
こうした動きが毎日積み重なり、「確認のための確認」が仕事になっていきます。
これはSV個人の問題というより、実行されたかどうかが見えない仕組みの問題なのかもしれません。状況が把握できないまま動き続け、本来の指導や改善提案に時間を使えない、という状態が続いている企業も少なくないように感じます。
担当店舗数が増え、時間が物理的に足りない
もう一つよく聞くのが、人手不足による担当店舗数の増加です。
実際の商談でも、1人で20〜30店舗、多いところでは40店舗以上を担当しているという話を伺います。担当店舗が増えれば、1店舗あたりにかけられる時間も自然と減ってきます。複数エリアをまたいで担当するSVの場合、移動だけで1日の大半が終わってしまうこともあるようです。
本来、SVがやるべき仕事は何でしょうか。
- 店舗の課題を見つけ、改善を提案する
- 店長を育てる
- 本部の方針を現場で実現する
本来であれば、こうした「支援」に時間を使う役割のはずです。しかし担当店舗数が増え、移動と状況確認に時間を取られ続けると、「支援者」ではなく「確認係」になってしまいがちです。その結果、やりたかった仕事に十分な時間を使えなくなってしまいます。
何に時間を使っているのかを整理する
2つの原因に共通して言えることがあります。
SVが忙しいのは、SV個人の能力や努力の問題ではないということです。
実行状況が見えないこと、担当店舗数が増えていることは、いずれも個人の頑張りだけでは解決しにくい課題です。SVが忙しいと聞くと、人を増やすという話になりがちですが、その前に「何に時間を使っているのか」を整理してみると、違った景色が見えてくるかもしれません。
実際の商談でも、確認業務に多くの時間が使われているケースは少なくありません。まずはそこから見直してみるのも一つの方法ではないでしょうか。
今回はSVの業務負担が減らない背景について整理しました。具体的にどのような取り組みが有効なのかについても、別の記事でまとめてみたいと思います。
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