店長を本部の翻訳者にしない
本部から指示を出したのに、なかなか全店で完了しない。そんな経験はないでしょうか。
「もう伝えているはずなのに」
「なぜ店舗ごとにやり方が違うのか」
その原因は、現場のやる気や能力ではありません。多くの場合、指示の"曖昧さ"にあります。
指示が届いても、すぐには動けない
曖昧な指示は、受け手に解釈を求めます。
- いつまでにやるのか
- 何をどこまでやるのか
- なぜやるのか
- どうなれば完了なのか
- どう報告するのか
これらが明確でないと、まず店長が考えます。そして店内向けに"翻訳"してから共有します。この工程が入るだけで、
- 店長が読むまで作業が止まる
- 店内で共有されるまで作業が止まる
- 確認のやり取りが増える
- 店舗ごとのばらつきが生まれる
結果として、実行完了までの時間が延びます。
明確な指示は、届いた瞬間に動き出す
逆に、指示が具体的であればどうなるでしょうか。
期限、対象、目的、完了条件、報告方法が明確であれば、店長が再解釈しなくても理解できます。すると、店長だけでなく、アルバイトを含めた全スタッフが、指示が届いた瞬間に動けるようになります。
「店長に聞いてから」ではなく、
「読んだら分かるから、今やる」。
この違いが、実行スピードを大きく変えます。
スピードの差は、積み上がる
実行が1日早まる。全店で揃うのが半日早くなる。
その差は小さく見えても、繁忙期や販促タイミングでは売上に直結します。
実行力は、現場の気合いで上げるものではありません。曖昧さを減らすことによって上がります。
店長を本部の翻訳者にしない。指示が届いた瞬間に、誰もが自分で動ける状態をつくる。その積み重ねが、チェーンストアの競争優位につながるのではないでしょうか。
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