現場の"がんばり"に頼りすぎていませんか?本部の指示が生む、見えない負担
現場にかかる"ひと手間"、見過ごしていませんか?
「店の実行力が低いんです」そんな声を伺うことがよくあります。
でも実際に業務の中身を詳しく聞いてみると、「店舗の実行力」が低いのではなく、そもそも"指示の出し方"に実行しづらさが含まれているケースも少なくありません。
たとえば、ある企業さまでは、1回の業務指示でこんな作業が求められていました。
- 添付ファイルが4〜5点 → ひとつずつ開いて確認
- 店内画像の撮影 → パソコンに取り込んで、決められたフォルダにアップロード
- 提出時のファイル名 → 店舗ごとに規定の名前に書き換えてアップ
これらは一つひとつ見ると小さな作業ですが、現場では毎日のように積み重なっていきます。
「またか」「なんでこんなに面倒なんだろう」----そんな声が出るのも当然かもしれません。
でも本部側では、こうした負担感に気づいていないことが少なくありません。
そして、そうした"ひと手間"の積み重ねが「人件費=コスト」になっていることにも、なかなか目が向かないのです。それが積もれば、会社全体にとって見過ごせない負担となります。
だからこそ、本部の指示の出し方を"今こそ"見直してみる必要があるのではないでしょうか。
本部が+30分かける価値
現場の方が動く人数は圧倒的に多いです。だからこそ、本部がもう少し時間をかけて指示を設計する価値がある場面は多くあります。
たとえば、本部で+30分かけて指示の内容を整えれば、100店舗・100人の現場スタッフが5分ずつ作業を短縮できる。それだけで、全体では8時間以上の削減です。大事なのは、この"全社最適"の考え方です。
そしてこの考え方が意味するのは、単なる人件費の削減だけではありません。削減できた時間があれば、その時間を接客や売場づくり、販促展開など、本来注力すべき業務に使うことができます。つまり、現場の時間を取り戻すことは、戦略の実行を後押しすることにもつながり、結果として売上アップにも貢献していきます。
こうした成果につながるかどうかは、まず本部が「自分の指示によって、どれだけの人数が、どんな作業をしているか」を想像できているかにかかっています。
たとえば、以下のような視点で、自分の指示をふりかえってみてはいかがでしょうか。
- 指示内容を確認するのに、多数の添付ファイルを開く手間が発生していませんか?
- 指定した報告方法が、過剰な手間を生んでいませんか?
- 指示が不足していて、店舗責任者による補足が必要になっていませんか?
- 不明点の多さが、問い合わせ工数を増やしていませんか?
- 手順の曖昧さが、手戻りややり直しを生んでいませんか?
こうした小さな見直しの積み重ねが、「動いてもらう」から「動きやすくする」への転換を促します。
指示の出し方で、現場は変わる
店舗側は、業務の合間にさまざまな指示に対応しています。そこに少しでも不明瞭さや負担があると、「やらされ感」が生まれ、実行力はどうしても落ちてしまいます。
本部の仕事は、現場を動かす"後方支援"であるべきです。だからこそ、自分の出す指示が本当にベストかどうかを振り返り、現場の負担を一つでも減らすために本部ができることを考える。それだけで、現場の動きは驚くほど変わっていきます。
そしてもうひとつ、こうした本部・店舗双方の手間は、ツールによって削減することも可能です。たとえば、現状のやり方と比較し「店番長の導入によってどのくらいの手間が削減できるのか?」ご提案することが可能です。「業務の棚卸しを含めて検討してみたい」といったご相談もぜひお待ちしています。お気軽にお問合せください。
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