東京医大問題と日本の経済停滞

東京医大の女性受験者一律減点問題は女性受験者を裏切るとんでもない事件だと言わざるをえません。女性医師は出産や育児で医療行為に支障を来すため増やすわけにはいかないという論理だそうです。女性の社会進出を推し進めるのであれば、この問題を女性にだけ押し付けるのではなく社会全体で解決しなければならないのに...この決定を下した人は大学のトップである中年男性たちです。

最近世の中を騒がせている諸問題―――日大アメフト部の問題や日本ボクシング連盟の会長、さらには議員のセクハラやパワハラの問題など共通した「一定のカテゴリー」に入る中年男性から生じた問題だと思えます。一定のカテゴリーとは、戦後の日本で身を削ってでも引っ張ってきた優れたリーダーたちを先輩と仰ぎ見ながら、自分の保身に汲々として変革を起こせないで生きてきた人たちです。

この人たちに共通する性質は―――視点が低く矜持がない。尊大で弱者を顧みない。新しきものを拒絶し現状に安穏としている。一生を一組織にたむろし他での応用が利かない。独りよがりで他の意見を聞かない...等々。残念なことです。もちろん、一定のカテゴリーと前置きしたのは同年代の人たちにも正反対の生き方をする尊敬すべきかたも中にはいるからです。その方々に敬意を表して十把一絡げに日本のオッサンという言い方はしません。

しかし、このコラムでも何度となく取り上げてきた、日本の失われた30年ですが、この性質をもった中年男性の賜物であることは間違いないと思っています。つまりは、東京医大問題も日本の経済停滞も根はいっしょだということです。若者よ(物理的な年齢はどうでもよい。)、勇気をもって取って変わって世の中を変えていってください。

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