テレワークだけじゃない、新型コロナウイルス対策のデジタル活用
政府から2月25日に発表された、新型コロナウイルス感染症対策の基本方針では、以下のような対策方針が出されています。
- 感染拡大防止策で、まずは流行の早期終息を目指しつつ、患者の増加のスピードを可能な限り抑制し、流行の規模を抑える。
- 重症者の発生を最小限に食い止めるべく万全を尽くす。
- 社会・経済へのインパクトを最小限にとどめる。
企業に対しての要請事項としては、「テレワークや時差出勤の推進等を強力に呼びかける。」といったことも盛り込まれています。
感染拡大防止のために避けるべき行動とは
まず、こうした状況において、避けるべき行動とはどんなことでしょうか?
移動や集会を避けることが推奨されていますので、
- エリアマネージャーやSVの巡回
- 会議や研修会
などは代替手段を考えるべき、となります。
また、店舗には必然的にお客様が集まるので、
- 手洗いやアルコール除菌等、感染拡大防止策の実行
- 店舗スタッフの安全対策
- 有事の際の対応手順
などは本部から漏れなく確実に伝達し、徹底しなくてはなりません。
しかもいつもとは違ったオペレーションが数多く発生します。
チェーンストアとデジタル・コミュニケーション
基本方針を受け、テレワーク業務に生かせるツールとして注目を浴びているのが、デジタル・コミュニケーションです。中でも、ZoomやSkype(企業向けはTeams)のようなWeb会議ツールが人気です。接触を避けながら、従来と極力変わらない業務を行うために、Web会議は有効です。
一般的な会社業務であれば、メールなどいつも使っている手段での連絡を主体とし、必要な時にリアルタイムの双方向コミュニケーションとしてWeb会議を併用すれば良いのですが、チェーンストアの場合は一般企業とは違った対策法も必要になってきます。
と申しますのも、概ね2〜20人ぐらいを対象としたWeb会議だけでは、多数の拠点とコミュニケーションする必要のある本部〜店舗間のコミュニケーションに関して、必ずしも相性が良いとは言えません。伝える内容によっては1店舗1店舗に電話をかけることと大差ないかもしれません。その上、この状況が今だけなのかしばらく続くのか、誰にもわかりません。したがって、持続可能で、かつ最適な方法を選ばなくては、この緊迫した状況下では文字通り死活問題になりかねません。
といって、このまま手を拱いていては時間だけが過ぎ、政府の云う「経済のインパクトを最小限にとどめる」ことはできず損失は増えるばかりとなってしまいます。
自らが率先して工夫し、対策を練って、乗り越えなければならない状況です。
「店番長」を使った新型コロナウイルス対策
例えば、「店番長」では次のような感染拡大防止策が考えられます。
エリアマネージャー、SVの巡回の代替に
エリアマネージャーが各店を訪問してチェックに行ってしまうと、下手をすればスプレッダー(感染を広げる温床)になりかねません。
店番長には、エリアマネージャーやSVの巡回に匹敵する店舗の情報をリアルタイムに収集できる機能があります。店舗に訪問せずとも、発信した指示が確実に実行されているか定量的にチェックすることが可能になります。
対策実行の徹底を見える化
店舗では、従来業務とは別に、感染予防対策が指示として加わってきます。
「やっていない」では済まされません。絶対に徹底しなくてはならないことです。
しかし、マネージャーは巡回できません。
店番長ならば、「実行した」という報告を求めることが日常的な仕組みに組み込まれています。仮に実行していない店舗があれば、それは簡単にリスト化されますので、その店舗に対して適切に指導を行うことができます。
動画による感染拡大対策の共有
手洗いやアルコール除菌などの手順を動画マニュアルで知らせることもできます。
また、店舗でも同じようにしっかり実施しているのか、動画で報告させることもできます。
スタッフひとりひとりの安全のために
「伝えたつもり」では社員への身を危険に晒してしまうことになり、ひいてはお客様にも影響が及んでしまいます。
店番長には、店舗スタッフへの共有チェック機能があります。この機能を使えば、まだ通達を読んでいないスタッフは誰なのかも一目瞭然でわかります。
一刻も早い事態の収集を願っております
新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐためにできることがあれば、我々も力を合わせて頑張っていきたいと願っています。「こんな使い方やこんなツールが有効ですよ」という情報があればぜひご連絡ください。今回と同様に共有し、皆様と協力してこの局面を乗り切っていきたいと思います。
末筆ですが、皆様も健康と安全には充分お気をつけください。どうぞご無理をなさらないように行動ください。
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