業務指示発信におけるコスト意識の重要性
こんにちは、リンコム営業部の野口です。
新年の活気あふれる雰囲気の中、お客様と向き合う日々をお過ごしのことと存じます。
昨年はエネルギー価格や物流費の高騰、人手不足などが業界全体で大きな悩みの種となりました。
今年もコスト意識を高め、より人時生産性の高い店舗運営を実現することが重要なテーマとなります。
今回の記事では、普段あまり語られることのない「業務指示発信におけるコスト」をテーマにお話しします!
業務指示にかかるコスト
ご存じのとおり、チェーンストアで発信される業務指示は、多くの店舗、そしてそこで働く店舗スタッフに影響を与えます。
たったひとつの業務指示でも、実行するために見えにくい形で多大な時間と労力が費やされ、コストに大きな影響を及ぼしているようです。
たとえば、以下のケースをご想定ください。
- 指示内容: 各店舗でのエンド売り場の切り替えに関する業務指示
- 作業時間: 1店舗あたり2時間
- 参加人数: 1店舗につき3名
- 対象店舗数: 50店舗
- スタッフ平均時給: 1,200円
この場合、
2時間 × 3名 × 50店舗 × 1,200円 = 360,000円
という作業コストが1回の指示で発生します。
これが定期的に行われる場合、年間では数百万円規模の費用がかかります。
チェーンストアの業務は、現場のスタッフ一人ひとりが行動することで企業全体として大きな価値を生み出しますが、一方で、何気ない指示にも大きなコストが伴うことが分かります。
適切な業務指示を目指して
業務指示は、企業としての戦略を現場に反映させるための重要な手段ですが、一方で、指示にもコストが影響することが分かりました。
業務指示の内容が不明瞭で時間がかかり、作業フローが複雑になると、業務実行にかかる時間がさらに長くなります。
これにより、人時生産性の低下や店舗全体のパフォーマンスにも悪影響を及ぼします。
業務指示発信に対してのコスト意識を持ち、以下のポイントに心がけて指示を作成してみてください。
- 目的の明確化: なぜこの指示が必要なのか、目的を明確に伝える
- 簡潔な内容: 現場が理解しやすい内容にまとめる
- 完了の条件: どこまでできていれば完了とするのかを明確に伝える
「指示の書き方」については、こちらの記事でも紹介しています。
いま発信した業務指示のコストって?
ぜひ一度、皆さまが日頃発信している業務指示にどれくらいのコストがかかっているか計算してみてはいかがでしょうか。
指示を確認する時間や、指示内容の整理、タスク管理に要する時間なども含めて考えてみるのもおすすめです。
弊社でもナレッジを多く持っていますので、少しでもご関心があればお気軽にお声がけください!
後記
リンコムに入社して、早いもので3年が経ちました。
当初は、「チェーンストアの業務指示の実行を支援する」という少しニッチな領域に戸惑いを覚えていたのも正直なところです。
今では、業務指示は現場を支える「要」といえる重要な存在だと確信しています。
それは、ひとつの業務指示が数十~数百の店舗現場を動かし、その先にはチェーンストアをご利用される多くのお客様がいらっしゃるという事実を、この3年間、チェーンストアのご担当者様から教えていただいたからです。
「業務指示の実行を支援する」ということは、ただのツールの提供にすぎないと考えられるかもしれません。
しかし、それは現場を支え、その先のお客様を笑顔にする、大切な役割を担っていると信じています。
2025年も皆様とご一緒に、貴社の店舗運営をより良くするためのアイデアや方法を見つけていければ幸いです!
今年もよろしくお願いいたします!
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