ニューノーマルという新しい行動様式
ニューノーマルとは?
withコロナの状況が長引くにつれ『ニューノーマル』という言葉が聞かれるようになりました。
『ニューノーマル』という用語は、もともと金融の状態が大きく変わり今まで異常と思われていたことが当たり前に変わることを指すそうですが、新型コロナウイルス蔓延以降は今後変わっていくであろう『新しい日常』という意味でも使われています。
確かに、コロナ騒動が収束しても人々の意識や行動様式の変化はしばらく残り、第二波を想定した予防策も習慣として取り込まれますので、そうした意識の変化の上に成り立つ新しい日常が生まれるのかもしれません。
実際、東日本大震災後のニューノーマルといえば、
- 企業内の備蓄や帰宅困難状況への備え
- 緊急地震速報
- 液状化のあった地域や津波のリスクが高い地域の地価や人気が下がり、海沿いから台地に工場を移す会社も
などの変化が定着しました。また、9.11の同時多発テロ後に関しても、
- 空港やテーマパーク入場時のより厳重な荷物検査
が定着しました。
withコロナの感染防止対策例
いずれはワクチン、治療薬、抗体保有率などの条件が揃い、完全収束となると思いますが、withコロナ状態はまだまだ続くという見方が濃厚です。このため、仮に店舗や施設が近日営業再開できても、様々な対策が並行して必要となると考えられます。
例えば、先日再開したばかりの上海ディズニーランドでは、
- 入場には、検温、身分証、マスクが必須
- 入場者数制限(初日は数分で完売!)
- 行列のソーシャルディスタンス
- アトラクションに乗れる人数や座席の制限
- レストランの座席や配置の制限
- 各所に置かれた消毒
- キャラクターグリーティングは挨拶のみ、触らない、触れない
- スタッフもマスク、手袋着用
といった防御体制でオープンしたようです。コロナへの警戒が継続している状況ではこうした対策を伴った形で営業を再開せざるを得ず、しばらくは「全開運転」とはならなさそうな様相です。こうした状況でも可能な限り利益を確保していくためには、今まで以上に無駄のない効率的な運営が必要です。
アフターコロナの行動様式
さて、ではコロナ収束後にはどんな新しい日常が考えられるでしょうか?「すべてが元どおり」となるでしょうか?
...いえ、やはり多くの人が言うように、ニューノーマルとして定着する行動様式がありそうです。例えば、消費傾向の変化、客層の変化などは起こると考えて良いのではないでしょうか?
ニューノーマルとして定着するためには、ネガティブとポジティブのバランスが大事です。リスクと合理性のバランスと言ってもいいと思います。単にネガティブを埋めるだけの変化は、いずれ元に戻ってしまいます。
こうしたバランスが釣り合っている変化の一つが、「働き方」や「働く場所」の変化です。
現在、かなり多くの方がテレワークを選択されていると思います。弊社でも全員がテレワーク状態で、オフィスに出勤するのはどうしても業務の都合でやむを得ない場合のみとしています。そして今後もこの状態を継続しようと考えています。
テレワークには元々合理性が存在します。通勤時間や定期代が省け、オフィスも全員分の席は必要なく、経済的に考えれば非常に合理的です。これらは、今後の感染リスク対策と経済バランスが釣り合いやすいので多くの企業で定着すると思われます。全員ではなくとも、ワークスタイルとして選択可能な会社も増えるでしょう。出張や巡回、集合研修といったワークスタイルも今後頻度や手段が見直される可能性が大いにあります。
働き方が変われば、生活も変わります。スーツや職場に行くための服は今までのようにたくさんは必要ありません。飲み会の需要も影響があるでしょう。在宅中心であれば、徐々に郊外に家を持つ人も増えてくるでしょう。ランチは自宅か自宅近くでとるようになり、都市型店舗よりロードサイド店舗への客の流れが増えるかもしれません。こうした人の変化が、消費傾向の変化や客層の変化となって現れてくると思われます。
ニューノーマルはデジタルと共に
こうしたニューノーマルの変化に欠かせないのがデジタルツールの活躍です。
ZoomのようなTV会議システムが快適に使えなければ、もともとテレワークは成り立ちませんでした。皮肉なことに、コロナによって企業のデジタル変革が加速されていると言われるぐらいです。
弊社が提供する『店番長』も多店舗運営のコミュニケーションをデジタル変革するツールです。離れた場所にある店舗の状況をリモート状態で把握でき、巡回や臨店の手間を大きく省くことができます。従来は、訪問するのが当たり前、集まるのが当たり前と考えてきた活動もあったと思いますが、これを機に新しい行動様式を考えてみてはいかがでしょうか?
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