変化の激しい、いまこそ「アジャイル」で

開発手法からビジネス一般に広がりつつある「アジャイル」

最近、デジタル庁の立ち上げに関連して「アジャイル」という言葉がニュースにも出てくるようになりました。

元々はソフトウェア開発手法の一つですが、ITに限った技法ではないので、省庁の仕事の進め方に「アジャイル」を使うことも別に間違ってはいません。ビジネスのスピードを早める手法として取り入れる経営者が増えているのも事実です。

ところで「アジャイル」とはどういう意味なのでしょうか?

わかりやすい説明として取り上げられるのが、Henrik Kniberg氏が手書きで描いたこの絵です。

CZo8y7WUsAA3EY9.png

出典:Making sense of MVP (Minimum Viable Product) - and why I prefer Earliest Testable/Usable/Lovable

「よし車を作ろう」と考えたとして、車輪から作り、シャーシを作り、ボディを作って、人が乗れるような車らしく仕上がるまでどれだけの年月が必要でしょうか?

最終的には車が欲しいのかもしれませんが、「移動がしたい」のであれば、最初は「スケボー」だけでも助かる人はいます。次に、使い始めて「曲がれない」ということであればハンドルを付け、「長距離を走れない」ので自転車にしました。でも「疲れる」からバイクを作ります。そして複数の人が乗れたり、たくさんのものが運べる車を完成させます。
この過程では、常に「使える」ものが提供されます。使ってもらううちに「何から一番最初に改善すべきか」を聞き、少しづつ改良を重ねます。

大事なのは「完全ではないけれど使える」ことです。
特に、誰も作ったことがない全く新しいものの場合は完全を知る人は誰もいませんので、そもそも完全なものができるまで待つだけ無駄です。それなら単機能でも役に立つ段階からすぐにでも使いはじめるべきです。

同じように、変化の激しい昨今、誰も挑戦したことがない領域に手探りでオリジナルのビジネススタイルを確立する必要性が高まっており、このため、まずは「小さくはじめる」ことが歓迎されるようになったのです。

チェーンストア業界とアジャイル

チェーンストア業界の皆様からは「なーんだそんなことか」という声が聞こえてくるかもしれません。
少し仕入れて人気があればたくさん仕入れる、少しコーナーを改装して評判が良ければ広げる、店舗運営では当たり前のことですよね。

ホント、こんな簡単なことが大企業やシステム会社ではできなかったのです。
笑っちゃいますよね。

...ですがちょっと考えてみてください。
御社が使っているシステム、本当に日々改善できていますか?
不便だけど何年も前に作ったシステムを騙し騙し使い続けていませんか?
システム部門に、あれもこれも機能が揃ってないと使えない、なんて要望を返していませんか...?!
案外ちょっと目を向ける方向を変えると身近なところに改善に着手できず放っておかれている課題があるのかもしれません。

クラウド型サービスとアジャイル

実は、弊社で開発している『店番長』のようなクラウド型サービスとアジャイルは非常に相性が良いです。
「こんなことができるといいよね」という我々の夢はあっても、それが現場に適合するとは限りません。壮大で完全な機能をご提供するまでにとんでもない時間をかけ、挙げ句の果てに誰からも活用されなかった、なんてことになってしまっては、お客様からいただいた大切なお金をドブに捨てることになりかねません。
そうならないように、まずは小さな機能改善からはじめ、利用される方が増え、改善のご要望が多いようであれば、より時間をかけて機能を強化していきます。

スマートフォン対応、鋭意進行中!

さて、つい最近のことになりますが、『店番長』にスマホの画面サイズにジャストフィットする業務指示の閲覧機能をリリースしました。第一弾は「出先でも快適に店舗の実行状況を確認したいエリアマネージャーさん・SVさん向けに」というコンセプトで、既にスマホ対応済みの「店舗状況」機能からシームレスにお使いいただけます。

...と、同時に、店舗でも「スマホで業務指示の内容が閲覧できたら快適なのに」というご要望にお応えして、店舗のアカウントでもスマホ版をお使いいただけます。
「えっ?閲覧だけ?」とお思いかもしれませんが、そこはアジャイルです。ですが、回答の機能も既に鋭意開発中で、あと少しするとご提供できると思います。もう少々お待ちください。

また、スマホ版のデザインに合わせ、PC版のデザインも少しづつ変化を続けています。PCでは、マウスやキーボードを使い、広い画面で操作するため、従来のデザインで問題なくお使いいただけたところも、スマートフォンの狭い画面でもわかりやすくするために、アイコンや色使いなど細部を含めた全体のデザインを見直しています。なるべく双方で違和感のないよう、統一したデザインを目指しています。

まさにこうした試行錯誤を繰り返し、店番長はこれからも「アジャイル」で進化していきます。店番長の今後の進化にご期待ください。


(こちらは2021年10月のブログです。最新の対応状況は店番長の製品ページでご確認ください。)

FAXをやめてすごく得した話

前へ

ワイズマート、全39店舗で実行力を最大化させる『店番長』を導入

次へ

株式会社フレッシュロースター珈琲問屋様「店番長」導入事例追加のお知らせ