旧盆商戦の振り返り:現場で実行すべきチェックリストの活用
旧盆が終わり、赤とんぼの姿やツクツクボウシの声を聞くと、いよいよ夏の終わりを感じ、少し寂しさを覚える今日この頃です。
皆さんの店舗では、旧盆商戦はいかがだったでしょうか?私は食品部門出身なので、旧盆商戦と聞くと、今でも売り場の状況や準備しておかなければならない商品の数々が頭に浮かびます。もちろん、流出店舗(都心部は帰省するため客数が減少)と流入店舗(郊外では帰省客が増えるため客数が増加)とでは対応が異なります。
私はどちらかといえば流入店舗での経験が多いため、思いつくままに書き出してみました。
旧盆チェックリスト
<グロサリー>
・ロックアイス(氷)
・焼きそば
・スーパードライ135ml缶
・カップ酒
・瓶ビール
・500mlのビール6缶パック
・炭酸飲料
・果汁飲料
・帰省手土産
・高坏などお供え用の落雁・干菓子
・冷凍枝豆
・串付きフランク
・素麺・冷や麦(最終売り切り)
・ストレートつゆ(最終売り切り)
・珍味、ナッツ類(さきいか)
<日雑>
・紙皿
・紙コップ
・割りばし
・線香
・ローソク
<惣菜>
・オードブル
・枝豆
・唐揚げ
・焼き鳥
<畜産>
・BBQ用の肉類(牛豚鶏)
<青果>
・とうもろこし
・果物盛り合わせ
・葡萄
・梨
・桃
・スイカ(丸、カット、ブロック)
・薬味野菜
・仏花・墓花
<水産>
・高単価の刺盛
・本マグロ冊
・串打ちの川魚
このように、各部門ごとに押さえておくべき商品がたくさんあります。例えば、スーパードライ135ml缶は普段あまり売れませんが、お供え用には最適なサイズのため、旧盆前後には気が付くと売り切れてしまっていることがあります。
そうした状況を未然に防ぐために先回りし、売上機会の損失を避けるのが食品売場のプロの役割であり、それが売り場を任されることの醍醐味でもありました。
チェックリストの活用で現場力を強化
皆さんの会社にも、旧盆や年末年始のチェックリストがあると思いますが、それは毎年更新されていますか?また、現場レベルで品切れを防ぐための業務指示として、確実に全店が実行できていますか?重要なポイントを店舗が確実に実行できるようなチェックリストを作成し、それを片手に日めくりカレンダーで確認する習慣がついていれば、素晴らしいチームだと言えるでしょう。
ベテラン社員やベテランのパートさんに頼って、自然とその方々が対応しているという状況になっていませんか?私は「人に仕事をつけるのではなく、仕事に人をつける」ことが小売業のあるべき姿だと信じて、これまで取り組んできました。
旧盆商戦が終わり、次は年末年始の準備が控えています。今一度、会社全体でチェックリストを見直し、店舗のチーム全員でスムーズに業務を進められるように体制を整える時期です。
チェックリストの活用と日々の売場の確認が、繁忙期のスムーズな運営と成果を生む鍵です。次の繁忙期に向けた取り組みを、ぜひみなさまも進めてみてはいかがでしょうか。
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