人手不足時代:「やって当然」業務からの脱却とは

こんにちは。リンコム営業部の野口です。

最低賃金が今月1日から順次、全国の都道府県で引き上げられ、すでに大半の地域で適用されています。
今年度の引き上げ額は過去最大の51円で、平均最低賃金は1055円となっています。
(私の大学時代の最低賃金が800円ほどだったと記憶しているので、時代がずいぶんと変わりました...)

仕事柄、毎日のようにさまざまな業種・業態のチェーンストアのご担当者とお話ししますが、「ますます経営コストが上昇した」「人手不足に拍車がかかった」と、悲鳴に近いお声が大きくなっているのを実感しています。
その中でも、人手不足が発生している店舗では、店舗運営に携わるマネージャー自らが現場業務をカバーせざるを得ないケースが増加し、マネージャーの負担が大きくなっているというお話を伺うことが最近増えました。

そこで今回は、似たような状況にあるチェーンストア本部の担当者様とのエピソードをご紹介させていただきます。

その方はSV(スーパーバイザー)をご担当されていました。
ただ、人手不足によって現場業務もカバーしなければならず、SV訪問と現場応援で帰りはいつも夜遅く、休日も店舗状況の確認やトラブル対応をしている状況でした。

お話しするたびにお役割が増えている様子に、「かなりご負担が大きいはず、気が休まる暇がないのでは...?」と心配になりましたが、その方は、「自分より忙しいSVや部署もある」「これが自分の仕事だから仕方ない」「SVならこれくらい忙しいのは当然」とおっしゃっていました。

そこから1年ほどお話しする機会がありませんでしたが、最近になり、久しぶりにその方とお話しする機会がありました。
その際、その方が「野口さん、自分がやって当然と思っていた業務は、実は頑張りすぎだったかもしれないです」と急におっしゃったのです。

「SVならこれくらい忙しいのは当然だ」とおっしゃっていた方でしたので、どのような心境の変化があったのか伺ったところ、フォルダの整理中に偶然、私がお送りした、とあるチェックシートを見つけ、試しにやってみたことがきっかけだったそうです。

そのチェックシートはこちらです。

チェックシートをやってみたところ、ほとんどの項目に当てはまり、
「自分や会社が 'やって当然'と思っていた業務やオペレーションは、見直すべきなのかもしれない」と考えるようになったそうです。

今後も人手不足や経営コストの上昇などが加速していく中、限られた人員で店舗運営や事業継続を進めていかなければならず、本部スタッフ様の役割や負担がますます大きくなっていくことが予想されます。

だからこそ、「頑張って引っ張っていかなければ」という強い気持ちで仕事に臨まれていると思いますが、思いが強すぎて思わぬところに負荷が現れることもあります。
また、お忙しい時こそ日々の業務に忙殺され、自分が「頑張りすぎている」とは思えないことが多いのではないでしょうか。

この機会に、ぜひご自身や職場を思い浮かべながら、「頑張りすぎ度チェック」を使ってみてください。

もし1つでも、2つでも当てはまることがございましたら、私たちのナレッジやノウハウが貴社のお役に立てるかもしれません。
お気軽にご相談ください。

追伸:冬の足音が近づいてくる季節となりました。年末に向け、お身体をお大事にお過ごしくださいませ。

前へ

業務指示ツールの導入で店舗の負担が増える...それは本当?

次へ

将来に魅力を感じるところに若者が集まる