将来に魅力を感じるところに若者が集まる

ホワイト企業、ブラック企業という表現がいつの日からか言われるようになりました。その為、多くの企業がホワイト企業になろうと、労働環境や労働時間、報酬を見直し、社員がストレスを貯めないよう健康経営やハラスメント対策を徹底してきています。

しかし、この良かれと思ってしてきた取り組みが、結果として過保護な会社になってしまい、若手の成長機会を奪ってしまい、やりがいを感じられず、向上心の強い若手が辞めてしまうという話も聞きます。

【参考記事】日本経済新聞:「ゆるブラック」浮上、働き方改革の罠 成長求める若手

ちょっと話は飛びますが、先日、プライベートな旅行で小笠原に行ってきました。
小笠原に行くには、飛行機が無いので、船で行くしかありません。しかも竹芝桟橋から1000キロも離れており、24時間もの船旅になります。
こんな遠くの島ですが、行って驚いたのは、若い人が多く、夜飲み屋などに行くと、お客様も多くとても活気があったことです。

平成22年のデータではありますが、調べてみると小笠原村は生産年齢人口割合は75.7%で、全国の市町村の中でもっとも高く、老齢人口割合は9.2%と、全国の市町村の中でもっとも老齢人口割合が低いそうです。

小笠原村は、大きな病院も無ければ、コンビニもなく、決して住みやすい環境ではありませんが、多くの若者が集まってきています。そして、観光産業や珈琲産業を立ち上げ、自分たちで新しい街を作ろうとしています。

環境は良いが若者が離れていってしまうホワイト企業と、何が違うのでしょうか?

私が思うに、違いは将来への魅力があるかないかだと思います。
将来に対する魅力があれば、例え働く環境に多少の難があっても人は集まり力を発揮するのだと思います。

リンコムもホワイト企業になるべく色々と対策を行ってきました。これからも行っていくつもりですが、それ以上に将来に対する魅力を失ってはいけないなと、小笠原丸での航海中、ふと考えてみました。

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