それでも、機能の多さで購入しますか?

AとBという商品があったとします。金額は同じですが、Bの方が、機能が多いとします。
さて、どちらを選びますか? 欲張りな私は、明らかにBを購入してしまいます。

しかし、下記の場合は如何でしょうか?

車を購入しにディーラーへ来たとします。
店員から、とっておきの車があります。「スポーツカーのように早く走れ」、「ワンボックスカーのように家族全員で乗ることができ」、そして「トラックのように多くの荷物を載せることができる」、非常にお得な車です。

そう言って、車のフロント部分はスポーツカー、ボディ部分はワンボックス、後部はトラックの荷台が付いた、1台で3台の機能を備えた、世にも奇妙な車が出てきました。

店員さんの言ったことは間違いありませんが、スポーツカーとしてみたらスタイルが悪すぎる。家族で乗れるかもしれないが、タイヤがスポーツカー仕様やらトラック仕様で乗り心地が悪そう。荷物も積めるが、車体が低くあまり重いものは積めない。実際は非常に中途半端な車です。

流石に欲張りな私でも、こんな車は購入しません。

最初の話と、全く逆の判断を私はしましたが、なぜでしょうか?
これには、「機能が豊富」ということは良いことだと反射的に感じてしまうという落とし穴があるのだと思います。
気を付けないと、とんでもないものを購入することになってしまいます。

この落とし穴に引っ掛からないようにするには、本当に必要な機能はなんなのかと自問し、不要な機能は切り捨てるという覚悟も必要なのだと思います。

「こんなこともできます。」「あんなこともできます。」というソフトウェアの売り文句が多くありますが、落とし穴に落ちないよう気をつけましょう。 もちろん、店番長は、『実行力UP』機能で大きな価値を感じて頂けるよう頑張ります。

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