社長就任のご挨拶

1月より代表取締役社長という大役を仰せつかりました野村です。今まで社長を務めていた藤原は、代表取締役会長を就任します。未熟者ですが、宜しくお願い致します。

さて、社長としての最初の挨拶になりますが、ありきたりのことを書いても面白くありませんので、リンコムにおける私の経歴をもとに自己紹介をさせて頂こうと思います。

入社は、1998年9月。ほぼ創業メンバーです。「俺は30秒人と話せば、人のことが分かる」という藤原(現会長)の面接を受け、最初はアルバイトとしてリンコムに加わりました。(その後、藤原は「人は、全く分からない」と言っています。(笑))最初は、SA-FileUpというコンポーネントのマニュアル作り(翻訳)が仕事だったと思います。次が、Webメールの「Emurl」の販売。このWebメールは、米国から仕入れローカライズし、販売するというスタイルのものでした。

入社当初から主力のグループウェア(当時、エリアス。現在、リンコムネクスト)はあったものの、その担当ではなく、新製品の販売を担当していたかたちになります。しかし、SA-FileUpもEmurlもぱっとした結果を出すことができませんでした。今、思うと、生意気なだけで、ビジネスのことを何も知らない若造が担当していたのですから当たり前です。当時、藤原から「どうしたらEmurlは売れるようになる?」と問われ「値段を安くすれば売れます。」とド素人な回答をして、こっぴどく叱られたりしていました。

そんなんで今一つうだつの上がらない私でしたが、主力のグループウェア製品の担当になり、グループウェアをプラットフォームとしたSI企業様とのパートナーネットワーク作りに奔走しました。このころは、リーダーでもなく一営業担当に過ぎませんでしたが、企画を考え実際に世の中に提案していくという面白さを学ぶことができました。当時からグループウェア市場ではサイボウズさんや、ネオジャパンさんなど、強力な競合がいましたが、グループウェアをプラットフォームとしてビジネス展開したのは、今でもなかなか面白い戦略だったと思っています。
こちらも立ち上げには苦労しましたが、弊社のグループウェアをベースとしたアプリケーションを開発してくれる企業様が現れたり、グループウェアのカスタマイズを行って頂ける企業様などが増え、徐々にネットワークを広げていくことができました。今でも強力なパートナーとしてお付き合いさせて頂いています。特に、最初に支援して頂いたパートナーの方々には、今でも頭が上がりません。

ある時、弊社のリンコムネクストの品質が悪く、エンドユーザー様やパートナー企業に迷惑をかけてしまいました。そんなとき、あるパートナーの方に品質改善の方法を惜しみなく教えて頂いたという経験もあります。その後、グループウェア市場が本格的に飽和してきたため、リンコムネクストをベースとした受託開発サービス(Product Based Solution)を進めてきました。このサービスは、ニーズもありそれなりに成長はしたのですが、特定の企業に依存しすぎたため、危機的なほどではないものの経営的には不安定な状況でした。また、心のどこかで、もっと多くのお客様に貢献できるサービスや製品を作りたいという想いもありました。

「店番長」は、そんななかで誕生したサービスになります。
「店番長」の誕生秘話は、話せば長くなりますが、決してスマートなものではなくかなりハードなお客様(ごめんなさい)とのお付き合いをきっかけにチェーンストアにおける「実行力」の問題を解決するというアイデアが生まれました。
「店番長」は、今まであまりお付き合いのないチェーンストア市場向けのサービスのため、立上時は私もTELアポや飛込営業など行っていました。出張先で時間があれば(というかお客様がほぼ無いので時間はいくらでもありました。)飛込で「店番長」のパンフレットを配ったりしていました。

この様に私自身は非常に泥臭く、決してスマートな人間ではありませんが、右往左往しながらも、お客様、パートナー様、先輩、同僚に助けられ成長させて頂いたと思っています。
これからも、泥臭くもがきながら成長することとなると思います。ときにはご迷惑もかけることがあるかもしれませんが、一歩一歩成長し世のなかに貢献していきたいと思っています。今後ともご指導ご鞭撻のほど、宜しくお願いします。

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