スタッフが変わる!自主性を引き出す指示の出し方

あなたならどう教える?

昔、こんな研修でこんな話を聞いたことがあります。
「箸を知らない人に、箸の作り方を教える」というものです。

Aさんには「長さが23cm、直径が6mmの細長い棒を切り出して、片方の端は丸くなめらかに研磨する。これを二本作ってください。」と細かく行動を指示していきます。
Bさんには「今から箸を作ります。箸というのはこのように使うものです。」と用途を説明します。

どちらが早く、適切なものを作れるか? ・・・答えは、Bさんです。

Aさんは、何のために使うものか分かっていないので、長さ、太さ、細部の仕様等、事細かに指示をしないと作ることが出来ません。また、一つ作業が終われば「次はどうすればいいですか?」という指示待ちの状態です。
対してBさんは、何のために使うものか分かっているので、手に持つので長さはこれぐらい、太さはこれぐらい、口にあたるので先は滑らかな方がいい、等自分で工夫して作ることが出来るのです。そして一つ作業が終われば「次はこうしようと思うのですが、いいですか?」という許可待ちの状態です。

おわかりの通り、行動の目的、目標を伝えることがどれだけ大切か?といったお話です。

こう聞かれれば当然Bさんでしょうと思うのですが、いざ作り方を教える際にAさんのように手順のみを説明してしまうという事態は案外起きがちだと思います。

作業を教えてもらう店員.jpg

アルバイトさんから伺った、店番長の良いところ

少々前置きが長くなりましたが、先日お客様よりとても嬉しい話を頂きました。店番長をお使いいただいたアルバイトさん、パートさんの反応がとてもよかったとのことです。

「今まではメールを社員さんが確認し、自分は『これをやってください』と行動の指示のみ受けていたので、自分のやっていることが何につながっているのかいまいち分からなかった。でも店番長は自ら指示を確認できるので目的理解した上で行動出来、本部の考えていることも良くわかるようになった。」

まさにこのお話を伺った時、先ほどの箸の話を思い出したのでした。

店番長は、お店で一つのアカウントを使用し画面が未完了タスクと完了タスクに分かれていてわかりやすい為、アルバイトさん、パートさんでも自分で確認しながら指示を進めてもらうことができます。指示を誤って消してしまうといった誤操作の心配もありません。本部へ報告を上げる前の最終確認は店長さんや社員さんが行い完了報告をすれば、作業分担も簡単です。

回答画面.PNG

先ほどの箸の話と重なりますが、忙しさを理由に、つい目的やゴールを伝えず「これやっておいて、それが終わったら次はこれ」と行動のみを切り出した指示を出すことは、やってしまいがちです。しかしそれでは、スタッフさんは自分の業務が何に繋がっているのか分からず仕事のやりがいは感じづらいでしょう。当然やらされ感も強く、自主性うんぬんの前にゴールが分からないので動きようがありません。

自分で指示を確認して目的を理解した上で実行し、そのうえ報告内容に対して本部から評価コメントまでもらえたら、きっと店舗の一員としてチームに貢献できる嬉しさや達成感で仕事のやりがいは何倍にも感じられるはずです。

本部コメント.PNG

スタッフの自主性や働く意欲も引き出せる、店番長。実行力をあげる秘訣はここにもありそうです!

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