「ホーソン効果」とは?

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不勉強なため、初めてホーソン効果というものを知りました。

これは、1924年から1932年にかけて、アメリカの電機メーカーであるウェスタン・エレクトリック社ホーソン工場で行われた実験に端を発して明らかになったものだそうです。

生産性向上に関するホーソン実験

ホーソン工場での実験では、被験者として6名の女性作業員が選ばれ、作業場の照明の明るさや温度、湿度など、労働条件を変化させて、生産性にどう影響するかを測定したそうです。

その結果、労働条件を良くしていく(照明を順次明るくしていくなど)につれ、予想通り生産性は上昇したそうですが、その後、照明を暗くしていくなど労働条件を悪くしても、生産性は落ちるどころか、更に上昇し続けたそうです。

なぜ、労働環境が悪化したにも関わらず生産性が上昇したのでしょうか?
研究者が導き出した結論が、「ホーソン効果」といわれるもので、6名の女子作業員達は、選ばれた特別な集団であり、周囲から注目されていることを自覚していました。そのことが彼女たちに特別な心理的効果を与え、高い生産性をもたらしたというものです。

更にこの実験から、6名の女子作業員が、会社の定めた公式のルールより、自分たちが非公式に決めたルールに従って行動することが多かったことから、組織における非公式組織の存在が、重要であることが分かってきたそうです。

店舗運営 × ホーソン効果

ホーソン効果では、選ばれし集団は意識高く生産性も高まると言っていますが、選ばれなかった集団にこそ注意が必要なのではないかとも思います。

よくチェーンストア企業では、あの店舗はいつも業績が悪いとレッテルを貼られている店舗が存在しますが、良い注目を浴びていないことが自分たちの店舗に対する愛着や、仕事に対する喜びを見いだせずにいる原因ではないでしょうか。

店番長ビジネスを通じて、日本の店舗スタッフはとてもポテンシャルが高いということを日々感じています。たとえ業績が芳しくない店舗でも、ちょっとしたきっかけで、見違える店舗になる可能性がきっとあると、約100年前に行われたホーソン実験を想像し思いを巡らせてみました。

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