なぜ、リンコムはリモートワークがうまくいっているのか?

リンコムが、リモートワークを始めたのは、昨年の2月からですので、既に1年半になろうとしています。

リモートワークを一度は行ったが、結局、リモートワークがうまくいかずに社員を出社させているという企業も多くありますが、リンコムではリモートワークが浸透しています。

経営者が一番心配する点は、リモートワークにより生産性や業績が落ちることだと思いますが、リンコムでは全くそんなことはなく、むしろ生産性も業績も上がっています。

リモートワークで残業が増えてしまうという話もありますが、こちらも先月の集計では平均残業時間が13時間で、リモートワークを始める前の月の平均残業時間が23時間だったので、約10時間減らすことができています。

オンライン飲み会も世間ではなかなか根付かないイメージがありますが、こちらもやってみると楽しく盛り上がります。

なぜ、リンコムではリモートワークがうまく機能しているのか?
考えられる要因をいくつかあげてみますと、下記になります。


1) メンバー同士、互いを良く知っていて信頼している。その為、リモートだからと言って仕事が滞ることは無い。

2) もともと見張り人(監視員)のようなマネジメントをする人がいない。見張り人のようなとは、部下がちゃんと就業時間は席についているかなど、仕事の本質とは全くかけ離れたうわべだけにこだわったマネジメントのこと。つまり、本質的なマネジメントができているということ。

3) メンバーが比較的ITに精通しているため、Web会議システムなど心理的抵抗がなく、使いこなせた。

4) メンバー一人一人が、リモートワークのメリット(時間的メリット、コロナ感染リスクの低減メリット、通勤しなくてよいなど)を感じている。

もちろん、リモートワークによる課題もあります。リモートワークでは、どうも情報が集まる人には以前よりも情報が集まり、情報が集まらない人には以前よりも情報が集まらない傾向にあります。その為、メンバー間に情報格差が出てきている点です。ここで言っている情報とは、仕事に関するオフィシャルな情報ではなく、アンオフィシャルな情報です。特に、メンバーのプライベートな何気ない情報です。

リモートワークがうまくいっている要素として、メンバー同士の信頼感をあげましたが、信頼感はプライベートの何気ない情報をどれだけ共有しているかに比例していると思っています。
そういう意味では、アンオフィシャルな情報の格差が大きな課題ではないかと思っています。

アフターコロナでは、メンバー同士の他愛のない会話をするために、定期的に会社に集合するというのも良いアイデアかもしれません。
やはり、直接メンバーと会うのは楽しいですしね。

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■本のご紹介
店番長ビジネスを通じて学んできた実行力UPのノウハウを、ダイヤモンド社の協力のもと『実行力100% チェーンストア企業の業績を上げる業務指示のすごい手法』と題した1冊の本にまとめました。
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自分でいうのもなんですが良くまとまっていると思います。実際、読んで頂いたお客様からもご好評を頂いておりますので、ご興味ある方は是非ご覧ください。
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