トライアル社視察で感じたこと

先週、ダイヤモンド社のご厚意によりトライアル社の視察ツアーに参加させて頂きました。

トライアル社は、日本全国に263店舗を有するディスカウントストアです。しかし、実態は小売業ではなくIT企業といったほうが合っているように思います。

店舗に行くと、ショッピングカートにタブレットを取り付けたスマートショッピングカート、陳列状況やお客様の購入心理を分析するためのAIカメラ、お客様に購買を促すためのサイネージディスプレイが所狭しと設置されています。

そして、これらの機器は、すべてトライアル社で開発しているというのですからIT企業そのものです。


引用元:TRIAL GROUP Youtubeチャンネル

視察させて頂いたのは、福岡県の宮若市にあるスーパーセンタートライアル宮田店ですが、もっとも驚いたのは高齢のお客様の多くがスマートショッピングカートを活用していた点です。
話を聞くと、スマートショッピングカートの利用率は43.9%。更に50才以上の方では利用率が50%を超えているとのことでした。

最近は、スマートショッピングカートを導入しているスーパーなどが増えましたが、カート置き場で利用されずにいるのを良く見ていたので、この利用率は驚異的に高い数値だと思います。

昨今、DX(デジタルトランスフォーメーション)という言葉が流行っていますが、最先端のテクノロジーを導入すればよいというものではなく、活用してもらうということがとても重要で、恐らく、トライアル社は色々な試行錯誤をして、この利用率になったものと思います。

IT企業である弊社としては、テクノロジーを磨くだけ、システムを作るだけでなく、お客様にきちんと利用して頂き、効果を感じて貰うというところまで、きっちり支援できて初めて価値を提供したことになるということを、肝に銘じないといけないと思いました。

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