働きがいのある会社にしたい

5月1日の日経新聞の一面に、「働きがい改革」道半ば というタイトルの記事が掲載されていました。

この記事によると、一人当たりの労働時間の短縮など、いわゆる「働きやすさ」は、年々改善されてきているが、仕事に対する熱意をもち会社に貢献したいという「働きがい」の面では、日本は世界最下位に留まっていると。

▼以下、記事の抜粋
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人事コンサル大手、米コーン・フェリーがグローバル企業に20~21年に実施したエンゲージメント調査によれば、働きがいを感じる社員の割合は日本が56%と、世界平均を10ポイント下回る。23カ国中、最下位が過去6年続く。
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人生の大事な時間を、働きがいが感じられない仕事に費やしていると考えると、とてもショッキングな結果です。

この記事を読んで、ふと思い出したのが、リクルート創業者の一人である大沢武志さんが書かれた『心理学的経営』のなかで紹介されていた職務特性モデルというものです。

職務特性モデルとは、働きがい(モチベーション)には内的動機付けが必要で、内的動機付けの要素(特性)として下記の5つがあるというものです。

1. スキルの多様性
 単調な仕事ではなく、自分が持つ多様なスキルや才能を活かせる仕事か?

2. タスクアイデンティティ
 仕事の初めから終わりまで一貫して携われる仕事か?

3. 仕事の有意義性
 自分の仕事が他者(社会)に対しどれだけの意味があるものか?

4. 自律性
 仕事に対し、自分の裁量がどれだけもてるか?

5. フィードバック
 自分の仕事の成果を確かめることができるか?

これら内的動機付けを行うのは、経営者やマネジメントの仕事になりますが、働きがい世界最下位では、日本の経営やマネジメントにはイノベーションがまだまだ必要だなと感じてしまいます。

リンコムにおいても反省することが多々ありますが、なんとしても「働きがいのある会社」にしていきたいと、改めて思いました。

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