エリアマネージャーの店舗応援が続いたら考えたいこと

近頃、エリアマネージャーが店舗の応援に入ることが増えたと多くのチェーンストア企業様からお聞きします。
原因は人手不足にありますが、昨今の人流回復がきっかけであるものの、労働者人口の減少という日本経済の構造的な問題が背景にあるため、この状況は今後も続きそうです。

エリアマネージャーが1つの店舗に集中してしまうと、管轄する他の店舗に目が行き届かなくなる弊害は見過ごす事ができません。
具体的にはどのような影響があるでしょうか?

<本部・エリアマネージャーの目線>
・エリアマネージャーがボトルネックとなり、本部方針が店舗に伝わらなくなる
・売上アップやお客様満足度アップに向けた戦略の立案が滞る
・店舗スタッフへの教育指導が滞る

<店舗の目線>
・指示の対応漏れに気づくことができなくなる
・日々の基本動作が徹底できなくなる
・現場の困りごとを相談する相手がいないため、問題が置き去りにされてしまう

色々と挙げてみましたが、結局のところ、そのエリアマネージャーが担っている業務全体が滞ることになるのだと思います。

このような状況下で打てる策にはどのようなものがあるでしょうか?
エリアマネージャーの人数を増やすのは、すぐには難しいことと思います。
発想を変え、従来エリアマネージャーが担っていた業務の一部を本部が担うことを検討してみてはどうでしょうか。
例えば、商品の改廃、キャンペーン準備、作業チェックなど、全店で実施すべきことが決まっているものは、エリアマネージャーを介して店舗に伝えずとも、本部から一斉に全店へ伝えることができるかもしれません。

しかし、ただ伝えるだけでは、全店で、期限内に、本部が意図したとおりに指示が実行されるとは限りません。
指示~実行~回答~確認~分析、これら一連の業務を効率的に実施できる業務環境づくりが必要となるでしょう。

本部の立場では、膨大な数の店舗それぞれの指示実行結果の最新状況を常に把握し、作業の進捗や完成度に問題がある店舗を適切にサポートすること。店舗の立場では、今実行すべき本部指示の把握や、本部への報告が手間を掛けずにできること。指示の確実な実行には、これらの要素が必要と考えられます。
メールやチャットツール、グループウェアなど今お使いのコミュニケーション手段では限界があるかもしれません。

お悩みのことがあれば、業種・規模問わず多くのチェーンストア様の実行力向上を実現してきた我々に是非ご相談ください。

FAXをやめてすごく得した話

前へ

現場での指示ミスの失敗談から学ぶこと

次へ

ユーエスマート株式会社様「店番長」導入事例追加のお知らせ