野菜の価格高騰:スーパーの販売戦略と消費者への影響

春キャベツの価格高騰

今朝のニュースで、春キャベツの価格が高騰しているという特集を見ました。

この時期に美味しくなる春キャベツ。キャベツはお好み焼きや炒め野菜の具材としても使えるので、万能な野菜です。名古屋の店舗で勤務していた頃、この時期に渥美半島から出荷された春キャベツを量販台で売り込んでいたことを思い出しました。

春キャベツは冬キャベツと違って温暖な地域がメイン。そもそも品種が違うこともあり、葉の巻きが ふんわりしていて柔らかい食感が特徴です。パスタなどにしても美味しいですよね。

この春キャベツ、泥がついたまま出荷されてきたり、柔らかいので虫がついていたりすることが多く、 外側の葉を何枚か取って陳列しますが、これを剥きすぎるとせっかくの可食部分である柔らかい葉を過剰に除去してしまうため、食品ロス(廃棄)につながってしまいます。

野菜価格高騰時のスーパーの販売戦略

では、スーパーでは野菜の価格が高騰してしまった時、どうすると思いますか?

正解は...皆さんもよく目にすることがあると思いますが、高くて1玉で売れない野菜はカットして 1/2玉にしたり、1/4玉にしてラップを巻いて販売します。その時に半額(あるいは1/4)の価格で 売るのか?それとも加工作業が発生するので、手間賃を乗せて値付けするのか?は各社それぞれ決まりがあると思います。

単価が高くてそのまま陳列しても売れない場合は、こうして工夫をしながらお客様の食卓に届けようと努力しますし、そうしないと鮮度が劣化していきますので、まずは商品を売ることで回転させなければなりません。

スーパーで買い物をしていて1/4や1/2サイズの野菜が多い時は、相場が高いんだなと思って売場を改めて眺めて見ると、世の中の流れや、産地の方の野菜作りの努力、スーパーでの販売の工夫などを感じることができるかもしれません。

消費者への影響と対策

このように身近な野菜の価格が高騰してしまうと、消費者にとっても生活に影響が出てきます。単価の高い野菜を購入することが難しくなり、いつにも増して予算を考えてお買い物をする必要があります。そのため、スーパー側も消費者の負担を軽減するために、価格を調整したり、他の商品とのセット販売を行ったりすることがあります。

また、消費者自身も無駄を省き、野菜を余すことなく有効に活用する事を心がけることが重要だと思います。例えば、春キャベツの葉を使ってスープにしたり、ストックとして副菜を作っておくなど、食材を無駄なく活用する工夫が求められます。

6月には一大産地の群馬県産のキャベツが収穫時期を迎えるため、今回の春キャベツの価格高騰は一過性のものとなりそうです。今後も起こる野菜の価格高騰に伴うスーパーの販売戦略と、消費者への影響についての考察でした。

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