実行力について

もう一度、実行力について考えて見ました。
考えれば考えるほど、非常に大事なことであると実感しています。

会社も個人も同じだと思いますが、何かを実行しないと反省もなければ成長もできないと思います。

実行して初めて、反省なり何らかの考えが出来あがるものだと思います。

チェーンストアでは、本部から店舗へ業務指示が出されます。

本部は、きっとこの業務指示を行えば店舗が良くなると信じています。

しかし、この業務指示が実行されなければ、業務指示自体が本当に効果のあるものなのかが全く分かりません。

もし、効果が無いのであれば止めると言う選択肢も取れるのですが、効果があるのかが分からないため、だらだらと同じ業務指示を繰り返してしまうということもあるのでは無いでしょうか?

また、本当はものすごく効果がある業務指示なのに、100%実行されないことにより本来の効果が発揮されず、お蔵入りとなってしまう業務指示もあるのではないでしょうか?

この様に信じているものがあっているのか、間違っているのか、業務指示を100%実行して初めて、正しい効果が分かるものなのです。

この様に書いてしまうと非常に当たり前のことですが、実際に100%実行するということは非常に難しい事でもあります。しかも、100%の実行状態を継続するとなると、まさに修行の域ではないかと思ってしまいますが、100%実行しなければいけないと思います。
それは、なんとなく実行している状態は、ビジネスの現実が正しく伝わらないということですので、実はもっと危険な状態であるといえるからです。

最後に、書籍『実行力不全(なぜ知識を行動に活かせないのか)』に記されていた一文をご紹介したいと思います。

社員は優秀。経営幹部も知恵者ぞろい。
何をするべきなのか、社内のだれもが理解している。

ところが、だれもそれを実行していない。
それどころか、反対の行動ばかりをくり返しては身動きがとれなくなる始末。
いったいなぜだろう?

やり方を知っているだけでは不十分だ。
才気だけでは知識を活かせない。
すばらしいアイデアも、読んだり、聞いたり、考えたり、書いたりするだけでは「ただのアイデア」で終わってしまう。

目には見えなくても確かにそこにある「知識と行動のギャップ」を埋めないかぎり、どれほどすばらしい経営理念を掲げ、社員研修を重ねたところで、あなたの会社は変わらないのだ。

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