書籍「無印良品は、仕組みが9割」に学ぶ

先日、株式会社良品計画会長、松井忠三さんが書かれた「無印良品は、仕組みが9割」という本を読みました。
この本は、38億円もの赤字で苦しんでいた良品計画を、どの様にしてV字回復させたのかという事を書かれたものです。

この本に書かれているV字回復のキーワードの一つに業務のマニュアル化があります。

非常に興味深い点は、多くの企業ではマニュアルが書かれた時点で終わってしまうのに対し、良品計画ではどの様にして生きたマニュアルにして行ったのか?です。

本書に書かれているマニュアルの運用方法は、まずは社員全員でマニュアルを作る。特に現場を知っている人をマニュアル作成に参加させる。
マニュアルを作る段階でも問題点などを洗い出して行く。マニュアルの名前も親しみがある名前にする。
マニュアルが作られたことで、業務が標準化されるので、その通りに実行してみる。
実行した結果、色々と課題が見えてくるので、その課題をつぶして行く。
そして、マニュアルも書き換える。これのくり返しです。
そうです、PDCAを回すと言う事です。

こう書いてしまうと非常に簡単な事なのですが、言うは易く行うは難しです。

その点について松井さんは、戦略二流でも、実行力一流の会社を目指したと記されています。

つまり、実行力を高めるための仕組みも作りあげて行かれたと言う事です。
いくつか紹介されていましたが、弊社で実行力UPを目的とした店番長というシステムを扱っているせいか、特に気になったのがデッドラインを管理するシステムでした。
ポイントは、実行の状況を見える化するという点です。これは、店番長の基本機能でもあるのですが、同じであり、なんだか自信を持ちました。

他にも色々と参考になる点が多く、ページの端をおり込んだページが多くあります。
この本、良品計画での取り組みが詳細に書かれておりますので、非常に多くの学びがあります。是非ご興味のある方は読まれてみては如何でしょうか。

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