店舗の売上は店舗の実行力で決まる

3月25日、「店舗の売上は店舗の実行力で決まる」と題したセミナーを開催しました。
メインセッションでは、株式会社良品計画の松井忠三会長にお話を伺うことができ、非常に多くの学びを得られました。参加された方々の中には、経営トップの方も多数おられ注目度の高さが表れていたものと思われます。
さて今回から何回かに分けて、そのセミナーの中で学んだことを共有していきたいと思います。

■計画5%、実行力95%

計画5%、実行力95%とは、企画などに時間をかけるのではなく、実行することに時間をかけるということです。膨大な企画書を書きあげても、実行しなければ意味が無いことは、だれでも分かっているかと思いますが、企画書を書きあげることに精力を傾け過ぎて、企画が通った時点で情熱が燃え尽きてしまうなどということは良くあることではないかと思います。その為、良品計画社では、提案書はA4・1枚にまとめ、承認の印は3つまでいう決まりもあるそうです。

■活用されるマニュアル

店舗運営方法をマニュアル化されている企業は多いと思いますが、活用されている企業となると非常に少ないように思います。その大方の原因は、店舗業務を知らない本部が作成したこと。マニュアルが改訂されずに古いままになってしまっていることが大きいと思います。無印良品社では、マニュアルは店舗スタッフが作成しています。そして、常に更新するために店舗スタッフからの改善案を吸い上げ、マニュアルに反映させる仕組みを構築されています。
後日、聞いたところ更に魔法の仕組みがあることを知りました。
それは、会長、社長が会議などでことある毎に「それは、マニュアルにどう書いているのか?」という質問をすることだそうです。トップ自らが常に気にしているという姿勢を見せることは、大きな推進力になります。
良品計画社ではマニュアルを、MUJIGRAM(ムジグラム)と呼ばれえおりますが、その書き方については次回以降でご紹介したいと思います。

FAXをやめてすごく得した話

前へ

リテールテックJAPAN 2015を振り返り

次へ

不幸な忙しさと幸福な忙しさ