目指すはシンプルなのに包括的に使える

接客、レジ打ち、クリンネス、レイアウト変更、商品の品出し、検品など、店舗業務で行わなければいけない業務は非常に多くあります。
しかも、どの業務も重要であり、何か一つだけ行っていればよいなどというものでもありません。この多くの業務において実行力を高めていくことが大切だと思います。

しかし、色々な罠も存在します。 例えば、小売店などではビジュアル・マーチャンダイジング(VMD)は、店舗作りにおいて非常に大事な仕事です。
その為、VMDにおける本部と店舗間のやり取りだけに特化した専用のシステムが存在します。
これは一見何の問題も無いように思うかもしれませんが、あくまでも部分最適でしかなく、店舗運営全体を考えるとバランスをかく原因ですらあります。

図1を見てください。店舗での業務の種類が多いということは、本部からの指示も必然的に多くなります。ただですら指示が多いのに、指示の種類によってシステムが違ったら如何でしょうか?
まず、店舗スタッフにとっては、複数のシステムの操作を覚えなければならい。複数のシステムに注意をはらう必要があるなど、負担が増えます。
次に、システムが分かれてしまっているため、全ての指示に対する優先順位がつけられなくなってしまいます。そうなると、ある店舗は指示Aを実行し、指示Bを実行しなかった。またある店舗は、指示Aは実行せず、指示Bを実行したとなると、ブランドは崩壊、全く別の店舗になってしまいます。

図1
図1

そこで、「店番長」で目指しているのは、VMDだろうがなんだろうが、本部から店舗への指示と捉え、1つのシステムで完結できるように設計しています。(図2)しかも、できるだけシンプルで簡単に操作できるという点も大事です。

図2
図2

以上の様に、部分最適にばかり注意を払うのではなく、たまには全体を見渡し全体最適という視点も大事なのではないかと思います。

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再度、実行力について考えてみた