再度、実行力について考えてみた

なぜ「実行力」が大切なのだろうか?

答えは色々とあると思いますが、店舗においてスタッフの実行力が低いと、どんな影響がでるか具体的に考えてみました。

例えば、飲食店や飲食物を扱っている店舗であれば、異物の混入などによる商品撤去の指示があります。何が何でも100%実行しなければならない指示です。もし、この業務指示が実行されなかったらお客様に迷惑をかけてしまいます。もちろん、ブランドも失墜してしまいますし、企業の存続すら危うくなります。

キャンペーンの展開ではどうでしょうか。近所にチラシなども配布し、TVCMも行い、大々的に宣伝した。それなのに、開始時間どおりに店舗展開(準備)できなかったら、明らかに売上の機会を逃すことになります。そして、キャンペーンの効果も正しく測定することができません。

そのほかにも、店舗における整理、整頓、清潔、清掃などの、日々のルーティン業務が、おざなりになっていたらどうでしょうか。1日やらないだけなら目立った影響は出ないかもしれませんが、それが続くと間違いなく店舗の品質、サービスが低下してしまいます。

店舗における売上、来客数、お客様からのコメントなど、本部への報告が徹底されずにいたら、経営者は誤った経営判断をしてしまう可能性が高まります。

この様に見てみますと、実行力の影響とは非常に大きいものです。

では、現実はどんな状況なのでしょうか?

異物が混入した商品の撤去など、直接的にお客様に迷惑をかけてしまう影響の大きなものは100%実行しているが、他の業務指示はそこまで徹底されていないというのが現状だと思います。 そこに大きな問題があるように思います。例えば、整理、整頓などは、1日実行しなくとも、売上などには影響はでません。
しかし、これが、徐々に続くと、明らかに影響を及ぼすようになります。 ゆでガエルと同じで、この徐々に悪化しているものは、なかなか目に見えず、気づかないものです。

この様に考えていきますと、実行力においては、影響の大小関係なく、常に気をつけなければいけないものの一つだと思います。

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