経営における実行とはなにか?(2)

今回は、前回の店番長コラムの続きになります。前回のコラムをご覧なられていない方は、「経営における実行とはなにか?(1)」をご覧ください。

2.実行とはリーダーの最大の仕事である
これは、リーダー自身がなんでも実行するということではなく、組織としての実行力をあげる役割、責任はリーダーにあり、実行に対し関心を持つ必要があるということです。
残念なことですが、実行することの重要性は理解しているが、関心が薄いリーダーが多いのも事実です。
我々が支援させて頂いている企業でも、リーダーが率先して関わっている企業と、そうでない企業では、前者の方が確実に実行力を上げることができます。やはりリーダーの関与というものは大きな力を持っているもので、この見えざる力を最大限利用して欲しいと思います。

3.実行とは企業文化の中核であるべきものである
実行は、課題感をもって取り組めば必ず高まるものですが、気を緩めるとすぐに下がってしまいます。その為、常に実行力を高める活動を続けなければいけません。
企業には、言葉にできない企業文化というものがあります。私も多くの企業に訪問させて頂いていますが、その企業に足を踏み入れた瞬間、とても明るい企業だな、厳しそうな企業だな、ちょっといい加減そうな企業だな、等々、色々と伝わってくるものがあります。それは、応対して頂いた社員の方の雰囲気や、オフィスに貼られている張り紙、備品類の整理整頓など、あらゆるものから総合的に感じられるものです。
トヨタ自動車の工場を見学させて頂いたときには、実行力の強さを強烈に感じたのを覚えていますが、これは、日々の積み重ねがトヨタ自動車の歴史となり、更に企業文化にまで昇華させた結果ではないかと思います。

以上の3つの視点を見ると、実行とは「仕組み」を作り、それをリーダーが率先し、企業文化として継続させる取り組みであります。実行とは、斯くも奥が深く企業経営にとって重要なものです。

実行力100% チェーンストアの業績を上げる業務指示のすごい手法』より抜粋

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