スタッフの声が映す店長の真価

リンコムは先月、新たに店ノ閃(みせのひらめき)というクラウドサービスの提供を開始しました。スタッフが日々の業務の中で感じるアイデアや気づきを集め、それを評価・フィードバックする仕組みです。私は、年初からこの新しい事業の担当として、多くのチェーンストアの方々と意見交換を行い、現場スタッフのアイデアをどのように活かすべきかについて議論してきました。そうした対話を通じて見えてきたのが、スタッフからのアイデアを集めることは、業務改善とモチベーション向上に加え、店舗のマネジメント状況、特に店長の力量を測ることにも役立つということです。

アイデアの量は意見歓迎の印

まず、スタッフからのアイデアの数が多い店舗は、店長がスタッフの自主性を尊重し、意見を自由に表明できる環境を整えていることがうかがえます。スタッフにとって、自分のアイデアを店長や本部に伝えることは非常に勇気のいる行動です。それでも多くのアイデアが集まるということは、店長が「どんな意見でも歓迎する」というメッセージをしっかりと伝え、実践している証拠です。

アイデアの質はスタッフの習熟度

また、アイデアの内容にも注目する必要があります。例えば、スタッフからの提案が労働環境や設備に関する問題点ばかりであれば、その店舗では店長がスタッフの不満や課題に向き合いきれていない可能性があります。しかし、提案が売上アップやお客様目線のサービス改善に関するものであれば、店長がスタッフに対して日々の業務改善や顧客満足度向上を意識づける指導を行っていると考えられます。

スタッフの声と店長の真価

このように、スタッフからのアイデアの量と質は店舗のマネジメントの現状を映し出す鏡となります。本部が店舗を評価する際、その判断材料は業績や店長からの報告に頼りがちですが、スタッフからの直接の声は判断を裏付ける重要な情報となるでしょう。うまくいっていない店舗ほど、店長からの報告とスタッフからの声には食い違いが生まれるものです。本部が正しく店舗を評価できれば、そのマネジメント上の課題も見え、正しい対策が打てるようになります。

本部としての正しい現状把握のためにも、現場の声に耳を傾ける取り組みをご一緒に始めてみませんか?

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