10年に一度のリフレッシュ

リンコムでは、10年勤続すると1か月間のリフレッシュ休暇があります。二回目の休暇をとる社員が今年出ました。ちょっとこの制度について書かせてください。まず、なぜ、1か月間ものリフレッシュ休暇制度があるのか?

第一に、もちろん、福利厚生という意味合いがあります。長期休暇は体と脳を休ませてくれて明日への活力を生み出します。

第二に、ある役割を担った社員が休むことで、その役割を補完するために周囲が新たな仕事に挑戦する機会が得らえること。特に休む社員が上司だった場合は、権限移譲された部員は驚くほど成長します。確かに、通常の業務に加えて新たな役割がプラスされるので負担になる場合もありますが、逆に通常業務を効率よくこなさなければならないので新な工夫がでてきます。こういうことで周囲の人たちの成長につながるのです。

第三に、日常から1か月間離れて、普段できない「何か」をすることの意味があります。それは、旅行でも、読書でも、将来に向けての勉強でも、来し方行く末をじっくり考えることでも、家族との濃密な時間でも何でもよいのです。非日常から離れることで新たな視点が芽生えます。新たな視点は人生にとって重要なエポックを生じる種になったり、仕事の幅が広がることにつながります。

リンコムの今年のテーマは「惰性脱却」ですが、ここ数年常に掲げているテーマは、自分をいかに変化させるかということと関係しています。人工知能とロボットの時代が到来することで、人間の本当の価値が根本から見直されることは必至です。プレAIの時代で必要とされた能力のほとんどはポストAIの時代では通用しなくなります。個人も会社も別なレールへ乗り換えるための一助としてリフレッシュ休暇があるといっても良いと思います。

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