鳥の目で日本を取り戻す

2017年は企業のあり方があらためて問い直された年だったと感じています。日産や神戸製鋼の事件はJAPAN品質に傷をつけた残念な出来事でした。無資格検査のリコール問題で社長が記者会見した後も、現場で無資格検査を続けていた日産の問題はショックというより意味不明としか表現のしようがない深刻な状況でした。

だんだんと明るみに出てきたのは、現場は時間短縮というカイゼンの一環だったらしいこと。とくに罪悪感を感じないで淡々と仕事をしていたということのようです。しかし。。。あまりにも社会常識からかけ離れた「現場」的な判断だったと思わざるをえません。カイゼン活動は現場での虫の眼の視点が重要ではあるものの、社会全体を常に意識し善悪のものさしを維持するための鳥の眼も一人ひとりの「社員」が持つことが重要だと改めて感じました。

鳥の眼といえばイノベーションについても最近思うことがあります。AIやIoTなど指数関数的な速度でありとあらゆる要素技術が進化している中、応用サイドで製品やサービスを開発するわれわれがイノベーションを起こす場合、自社の技術リソースのみで取り組むことはもはや不可能な時代となっています。

そこで重要になってくるのが社外の専門分野をいかに利用するかということ。鳥の目を鍛え社外の様々な技術リソースとネットワークを持つ人脈力がこれからますます必要になってくるのではないでしょうか。日本建て直しのキーワードは鳥の目かな。

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