リーダーシップ

コロナウイルス感染拡大、緊急事態宣言という100年に1度の事態に遭い、多くの人がパニックに陥ったと思います。

そんな中、星野リゾートの星野佳路社長が、日本の観光産業の今後の方針について語っているYouTube動画を見ました。

星野社長が語られていたことを簡単にまとめると

日本の観光市場は合計すると約27~28兆円あり、内訳は、

  1. インバウンド観光:4.5兆円
  2. 日本人による国内観光:20.5兆円
  3. 日本人による海外観光:2~3兆円

である。

日本人にある国内観光だけでも20.5兆円と大きな市場が既にある。
インバウンドは確かに厳しいが、日本人も海外旅行に行かないので海外旅行に費やしていた③の2~3兆円と相殺されるため、インバウンドを失ったことが日本の観光産業にとって決定的な打撃にはならない。

そして、日本人による国内観光を盛り上げるには、観光地の近隣に住む観光客をターゲットにすること。(これは、近隣観光から市場が戻ってくるため。)
遠方にあたる大都市圏からの観光客は、観光地の地物を好むが、近隣からの観光客は地のものには飽きているため、山の観光地なら海の幸を使った料理を出すなど、近隣の観光客にとっての非日常的なサービスに変えていく。

というようなことを語られていました。

多くの人が心理的に不安を感じパニックに陥っているなか、理路整然と現状を分析し、将来に向けた具体的な方針を打ち出しています。
今回のコロナ騒動で観光業はとても大きな影響を受けており、星野リゾートの社員の方々もとても不安だったと思いますが、星野社長の話を聞いて、気持ちが落ち着き、自分たちが何をすべきかが明確になったと思います。

改めて緊急時のリーダーシップの必要性とあり方を学ばせて頂きました。
余談にはなりますが、星野社長は手書きのプレゼン資料を使っていましたが、本質を突いた内容であれば見てくれは関係ないことも分かります。

星野社長は、以前より尊敬していた経営者の一人ですが、改めてとても優れた経営者だと思いました。いつか機会がありましたら、是非、お会いしたい経営者の一人です。

FAXをやめてすごく得した話

前へ

AWS上でASP.NETのセッション管理(Amazon RDS for SQL Server 編)

次へ

リモートワーク時代の店舗マネジメント