ワークマン、土屋専務のお話

先日、株式会社ワークマン(以下、ワークマン)の専務取締役、土屋哲雄様のお話を聞きました。

ワークマンは、アパレル不況と言われるなかで、前年比130%以上の売上を上げている急成長企業です。スタートアップ企業であれば前年比130%というのは難しくありませんが、店舗数800店舗以上で、作業服小売で業界トップの地位にいる企業としては、驚異的な業績だと思います。

この急成長の要因は、WORKMAN Plusというブランドで、今までとは異なる客層の支持を得られたためです。
ワークマンというと、建設、建築現場などで働かれている方のためのお店というイメージがありましたが、WORKMAN Plusでは作業服で培った機能性の高い服と、独自の仕入と販売の仕組みにより、「機能性が高いが安価に購入できる服」という新しい市場を見つけられました。まさに、ブルーオーシャンです。
その結果、今までの客層とは全く異なる、若い女性などにも支持されアウトドアや普段着としても愛用されるようになっています。
しかもこの市場規模は、4,000億円もあるそうです。通常この規模の市場があると競合が次から次へと参入してきます。その中でも最も脅威となるのがAmazonになりますが、既にAmazonを競合と見立てた価格戦略を実施されており、まだまだ成長していくと思われます。

上記が急成長の根本的な要因だとは思いますが、中期業態変革ビジョンのなかでは、5年後に社員年収を100万円引き上げるということを掲げられていたり、"高付加価値製品は作らない""値引き販売はしない""頑張らない"といった普通の企業とは異なる経営をされている点も急成長の要因になっていると思います。

なんか知ったかぶって書きましたが、正直、お話を聞いたときは、あまりにもユニーク過ぎて全く消化できませんでした(笑)
後で、書籍「ワークマンは 商品を変えずに売り方を変えただけで なぜ2倍売れたのか」を購入し、少しづつ理解出来てきたところです。
その為、細かいことを聞かれても私はお答えできないのですが、コロナ不況でも成長を続けるための大事なヒントがあることは間違いないと思いましたし、多くの方に知って頂きたいと思いました。

改めて、土屋様のお話からは、コロナ不況のような状況においても、やり方一つで成長できるという強いメッセージを頂いたように思います。有難うございました。

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