実行力はコミュニケーションに左右される
良くマネジメントする側のメンバーと話をすると、部下が言ったとおりに動いてくれないと言います。
私もそう思うことは良くあります。
しかし、良く考えてみれば部下だけの責任ではありません。
特に、徒弟制度のように「見て覚えろ」というような教育システムが崩壊した現代では年々、コミュニケーション成立の力点が、マネジメントする側に移ってきているのではないかと思います。
その為、コミュニケーション力、言い換えると他の人を動かす力というのがマネジメントをする人の評価につながってきます。強いては、企業の競争力にもなってきます。
ちなみに、私が考える「コミュニケーション」の定義は、
1)2人以上でおこなうもの
2)基本的に相手に何かをしてもらうためのもの
3)情報は双方向であるべきもの
で、結果には善し悪しがでてくるものだと思います。
1)の2人以上でおこなうものについては、啓発本にあるような自分との対話などという視点もありますが、ビジネスでの普段の業務において異論はないかと思います。
2)に関しては、一見、ただ聞いて覚えておくだけで良いというものもあると指摘されるかもしれませんが、期限が明確でないだけで、いざ何かの場面では伝えたように実行して欲しいというものではないかと思います。
その為、特にビジネスにおけるコミュニケーションは、基本的に実行が伴うものだと思います。
確実に実行してもらうには伝え方が重要になってきますが、下記の様な視点でできるだけ明確に伝えることがポイントになります。
何を行って欲しいのか?
いつまでに行って欲しいのか?
誰に行って欲しいのか?
なぜ行って欲しいのか?
どの様に行って欲しいのか? etc.
3)に関しては、伝えたからには、きちんと理解して貰えたか、実行してみた結果はどうだったか確認するということです。
この双方向でのやり取りが無いと、質の良いコミュニケーションはできないと思います。
コミュニケーションは、日常茶飯事に行われていますが、ついつい上記の定義を忘れてしまい一方的に部下(相手側)の責任にしてしまいがちです。
4月に入り、気を新たにコミュニケーションについて考えてみました。
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