インフレ経済下での経営について

ここ最近の経済ニュースを見ると

・日経平均が4万円台に突入
・訪日外国人の数がコロナ前の水準に戻ってきた
・大手企業、相次いで賃上げを決定
・日銀、マイナス金利政策を解除

など、やっとデフレを脱却し、コストプッシュ型のインフレではなく、本格的なインフレ経済への兆しが見えてきました。
そうなると経営者としては、今までとは違う経営のやり方(勝ち方と行った方が良いかもしれません)に変えていかなければなりません。

デフレ経済下では、価格が最も重要視されましたが、インフレ経済下ではモノの価値が重要視されます。モノの価値を高め、高い値段でも売れるようにしていくという事です。

3月11日の日経新聞に、「利益トップ企業半数交代 32業種集計、値上げ・改革効果」という記事が掲載されていました。
こちらの記事によると、5年前に比べ、日経業種分類32業種のうち半数の16業種において、純利益ベースでの企業順位(トップ企業)が入れ替わる予測とのことです。そして、その要因は、値上げや構造改革を積極的に行ってきた企業とのことです。

この記事を見て、ふと「デフレの勝ち組」として良く目にしたマクドナルド社のことが気になり、2023年12月決算を調べてみると、2期連続で過去最高益だったようです。
実は、マクドナルド社は非常にうまく値上げを行ってきており、2000年のときハンバーガー1つが68円だったのですが、今は170円と2.5倍になっています。
過去最高益の要因は値上げだけではないと思いますが、値段一つ見ただけでも、優秀な企業は環境変化への対応をきちんとされており、インフレの勝ち組にもなっています。

失われた30年というデフレ経済を脱却し、インフレ経済に入り、我々も値段ではなく価値でお客様に喜んで頂けるように、努力しないといけないと強く感じているところです。そして、一企業としてインフレ経済(経済の正常化)に向け協力していきたいと思います。

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